「太陽光発電を設置して電気代を抑えたいけど、ほんとに節約できる?」
「太陽光発電って実際得なの?」
「近所の人が設置していて気になるけど、太陽光発電ってどうなの?」
こんな悩みをかかえていませんか?
この記事では太陽光発電のメリット・デメリット。
おすすめな人、投資回収期間
まで徹底解説しています。
ぜひ最後まで読んでください。

太陽光発電のメリット7選

電気代を節約できる

住宅用の太陽光発電は、発電した電気を「自家消費」して、余った分を電力会社に「売電」する仕組みになっています。

太陽光発電を導入している住宅が年間で発電する電力量は全国平均で5173kWhです。そのうち全国平均で29%(1500kWh)が自家消費、71%(3673kWh)が売電されています。

買電価格は目安単価が31円/kWhなので、金額に換算すると年間で1500kWh×31円=46500円の節約効果が期待できます。
出典「環境省 家庭でのエネルギー消費について」「全国家庭電気製品公正取引協議会

売電収入を得られる

太陽光発電は、余った電気を電力会社に売ることができます。
売る価格は国が定めた価格で10年間「固定価格買取制度(FIT)」で買い取ってくれます。
現在のFIT価格は、10kW以下の住宅用太陽光発電システムでは15円/kWh(2025年度9月まで)です。2025年10月以降は24円(4年間)8.3円(6年間)になります。
世帯あたりの年間の発電量は5173kWhです。そのうち71%(3673kWh)が売電されています。
金額に換算すると3673kWh×15円=55095円(10月以降は88152円)の売電量になります。
FIT価格は年々下落傾向にあります。10月からは4年間価格が上昇します。
これは太陽光発電を促進させるものです。
売電収入は「儲けを出す」と考えず、発電した電気を「余すことなく使う」と考えた方が良いでしょう。
出典「環境省 家庭でのエネルギー消費について」「全国家庭電気製品公正取引協議会

停電時にも電気が使える

停電時には「自立運動モード」に切り替え、専用コンセントで日が当たっている間に最大1500W(突入電力の高いドライヤーや冷蔵庫はうまく使えない可能性があります)の電気を使用できます。

消費電力
冷蔵庫400W
洗濯機700W
携帯電話(充電)15W
扇風機60W
電気毛布90W

蓄電池を併用する事で、夜や晴れていない日でも電気を使用でき、トランスユニットなどのオプションをつけると自宅のコンセントをそのまま使用できます。
停電時の電力を確保しておきたい人は太陽光発電を備えのひとつにしておくと良いでしょう。

環境にやさしい

太陽光発電は化石燃料を使わず、CO2の排出量も買電時の20分の1程度で発電できます。ソーラーパネル生産時のCO2やエネルギーも1〜5年で回収できるのでエコな発電方法といえます。
太陽光発電の設置は持続可能な社会を作ることへ大きく貢献できます。

断熱効果による節電が期待できる

夏場に室内が暑くなる原因の1つに屋根からの熱の影響があります。
日中の屋根は56℃まで上昇します。太陽光パネルを設置している部分の屋根は温度を47℃に抑える事ができます。
約10℃の差で室内の温度は2〜5℃変わるので夏場の室内の温度上昇を抑えてくれます。
冬場は放射冷却(夜間に熱が逃げていく現象)を太陽光発電システムが防いでくれるので、最も冷え込む夜から朝方の室内気温を高く保ってくれます。
出典「PVソーラーハウス協会

補助金を利用できる

太陽光発電や蓄電池を設置する場合は、自治体によっては補助金を使える場合があります。

  1. 東京都港区で新築住宅の場合
補助金額
東京都1kWあたり12万円(上限36万円) (3.6kW超の太陽光パネルの場合、1kWあたり10万円)
港区機器の最大出力数(kW)×10万円(最大40万円)
  1. 東京都港区で蓄電池(発電した電気を蓄える機器)設置の場合
補助金額
初期実効容量(kWh)×3.7万円(DRに対応可能な設備)
東京都(6.34kWh未満):19万円/kWh(最大95万円)
港区機器の初期実効容量(kWh)×4万円 区民最大20万円

補助金はお住まいの都道府県、市町村のホームページなどから確認することができます。
補助金は予算の上限に達すれば打ち切りとなる場合がほとんどなので、事前の確認が必要になります。
ですが補助金を活用することで投資回収期間を短縮できるので、活用することをおすすめします。
出典「経済産業省 エネルギー庁 ディマンド・リスポンスってなに?」「オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社

長寿命

太陽光発電の寿命は20年〜30年と言われています。メンテナンスを定期的に行えば、さらに長く使うことができます。
長寿命の秘密は太陽光発電には欠かせないパーツ、太陽電池モジュールです。太陽電池モジュールを構成するシリコンは、半永久的に稼働すると言われています。
また人工衛星など、メンテナンスが困難な設備用の電源として設計されたため、メンテナンスの少ない丈夫な構造となっています。
法定耐用年数は17年と定められていますが、これは減価償却のために決められた数字のため実際の寿命とは異なります。
正しくメンテナンスを行えば、長く使用できるのでより多くの利益を得る事ができます。

太陽光発電のデメリット6選

設置費用が高額

太陽光発電の設置にかかる費用の想定は25.5万円/kWとなっています。
蓄電池(電気を蓄える機器)は15〜21万円/kWhになります。
住宅用太陽光発電は3〜5kWが主流なので4kWを設置すると102万円(中央値の4kWと仮定)。
蓄電池は7〜10kWhが最適範囲なので148万円(中央値の8.25kWhで18万円と仮定)。
組み合わせると250万円になります。

出典 経済産業省「令和6年度以降の調達価格等に関する意見」
「家庭用及び業務・産業用蓄電システムに関する課題整理」
天候に左右される

定期的なメンテナンスが必要になる

太陽光発電は50kW未満で「固定価格買取制度(FIT)」を利用しない場合を除き、定期点検を4年に1回(推奨)法律上の義務として必ず実施しなければなりません。
定期点検の費用は4.7万円程度になり、パワーコンディショナーは耐用年数が10〜20年で、交換費用は34.5万円程度です。
売電メーターは10年に1度交換が義務づけられており交換費用は1〜2万円程度になります。
長く運用することを考えるとメンテナンスはかかせません。
メーカー保証や無料の点検なども考慮しながら設置を考える必要があります。
出典「太陽光発電について 資源エネルギー庁

設置しても効果が期待できない場合がある

  1. 屋根の向きが北向き
  2. 屋根の傾斜角が最適でない
  3. 設置できるスペースが少ない

上記の場合は十分な発電が期待できない場合があるので、投資費用の回収もできない恐れがあります。

反射光トラブルのリスクがある

  1. 北向きの屋根
  2. 屋根の角度が急な場合
  3. 太陽光パネルの表面が鏡面仕上げ又は高光沢

上記の場合、隣接する建物に太陽光の反射が差し込むリスクが高まります。
反射光のシミュレーションをしてくれる業者を選ぶことや、眩しさを軽減させる特殊加工された太陽光パネル(割高)を選ぶ必要があります。

売電価格の変動リスクがある

余った電気は「固定価格買取制度(FIT)」によって10年間一定の価格で買い取ってくれます。
2025年9月までは15円で10年間買い取ってくれます。
ですが2025年10月以降は24円(4年間)8.3円(6年間)に変更となります。
天候不良などで4年間(24円)の間に想定した売電量を確保できなかった場合は、投資回収の期間が長引いてしまいます。
また売電価格は下落傾向にあるため、さらに価格が下がる可能性があります。

売電価格
2023年度16円
2024年度16円
2024年9月まで15円
2025年10月以降24円(4年間)8.3円(6年間)

出典「経済産業省 令和7年度以降(2025年度以降)の調達価格等について

施工不良、倒産のリスクがある

  1. 雨漏り
    屋根に設置のコーキング不良、本来取付出来ない屋根への取付、瓦を戻していない、防水加工の耐久性が低い、金具取付不良など様々な理由で発生します。
  2. 発電量不足
    太陽光発電システムを繋ぐ配線が途中で途絶えてしまっている。パワーコンディショナや配電線などの配線ミス、シミュレーションとのずれなどで発生するおそれがある。
  3. 火災
    コネクター部からの発火や、経年劣化による発火、フィルターの目づまり、パワーコンディショナーの浸水によりトラッキングを起こして発火など。
  4. 倒産
    施行業者や販売業者が倒産した場合は施行不良などの保証を受けられなくなり、自分で修理業者を探して直さなくてはいけません。
    施工途中で倒産した場合は当然工事がそのまま放置されることになります。
    施工が完了している場合はメーカー保証の申請が済んでいれば太陽光発電のシステム機器の保証は受ける事が可能です。
    ですが、太陽光発電メーカー自体が倒産した場合はメーカー保証などは受ける事はできなくなります。

施工不良によるリスクは様々あり、信頼できる業者を選ぶ事が大事になってきます。
設置業者がメーカーの認定IDを保有しているか、住宅瑕疵担保責任保険に加入しているかなどを確認して、信頼度の高い業者を選びましょう。

太陽光発電の設置がおすすめな人 

  1. オール電化を導入している人
    蓄電池と組み合わせると電気代を全て太陽光発電の発電で賄(まかな)える可能性があります。
    オール電化の家庭では昼は割高、夜は割安の電力プランを使用している事がほとんどです。
    昼は太陽光発電の電力を使用でき、夜は買電する事で割高な時間の電力消費を抑える事ができます。
  2. 補助金の額が多い地域に住んでいる人
    お住まいの地域によって補助金の額は違うため、補助金の多い地域に住んでいる人はその分、初期費用を抑えて投資回収をはやく済ませる事ができます。
  3. 屋根が南向き
    南向きの屋根は日当たりが最も良いです。南向きが100%とすると東・西向きでは85%、北向きでは65%まで低下します。
  4. 日照時間が長い地域に住んでいる人
    地域によって日照時間に大きな差がでます。
    日照時間の長い地域に住んでいる人はその分発電量を増やせるのでおすすめだといえます。
    気象データ(都道府県データランキング)
  5. 昼間家にいる時間が長い人
    太陽光発電は日の出ている間しか発電できません。
    昼間に電気を多く消費する人は発電した電気を効果的に使えるので節電効果が高いといえます。
  6. 停電時に電力による安心を得たい人
    停電時の備えとして電力を確保したい人は太陽光発電はおすすめといえます。
    使用できる電力は限られますが、大きな安心感を得る事ができます。(夜間や日の当たっていない時間に使用したい人は蓄電池が必要)
  7. クリーンなエネルギーで社会に貢献したい人
    太陽光発電はCO2排出量も少なく、ソーラーパネル製造時のCO2なども1〜5年で回収できるので、環境に配慮したエネルギーを望む人におすすめです。

太陽光発電は何年で元が取れる?
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  1. 太陽光発電のみ
    • 年間の節電額
      太陽光発電を導入している住宅が年間で発電する電力量は全国平均で5173kWhです。そのうち全国平均で29%(1500kWh)が自家消費、71%(3673kWh)が売電されています。買電価格は目安単価が31円なので、金額に換算すると年間で46500円(1500kWh×31円)の節約効果があります。
    • 年間の売電収入
      現在のFIT価格は、10kW以下の住宅用太陽光発電システムでは15円/kWh(2025年度)で、そのうち71%(3673kWh)が売電されています。金額に換算すると55095円(3673kWh×15円)になります。
    • 設置費用
      太陽光発電の設置にかかる費用が25.5万円/kWで主流が3〜5/kWです。中央値の4kWで仮定すると設置費用は102万円(25.5万円×4kW)になります。
    • 投資回収期間
      年間の売電金額と自家消費の節約分を合わせると101595円になります。設置費用を節電額と売電収入で割ると10年(102万円÷101595円)になります。平均にはなりますが、10年で元が取れる計算になります。
  2. 太陽光発電+蓄電池
    • 年間の節電額
      全国の世帯あたりの電力消費量は3950kWhです。買電価格の目安単価が31円なので、金額に換算すると122450円(3950kWh×31円)になります。
    • 売電収入
      太陽光発電を導入している住宅が年間で発電する電力量は全国平均で5173kWhです。蓄電池を設置して、電力消費を全て賄(まかな)い余った分の電力量は1223kWh(5173kWh-3950kWh)になります。
      余った電力を売電すれば18345円(1223kWh×15円)になります。
    • 設置費用
      太陽光発電の設置にかかる費用が25.5万円/kWで主流が3〜5/kWです。中央値の4kWで仮定すると設置費用は102万円。蓄電池の設置にかかる費用が15〜21万円/kWhで最適範囲が7〜10/kWhです。中央値の8.25kWhで仮定すると設置費用は148万円になります。太陽光発電と蓄電池の費用を合わせると250万円(102万円+148万円)になります。
    • 投資回収期間
      消費電力を全て太陽光発電で賄(まかな)い、余った分を売電した場合は140795円(122450円+18345円)です。投資費用を節電効果で割ると17. 7年(250万円÷140795円)です。平均にはなりますが、18年で元が取れる計算になります。
  3. 太陽光発電のみと太陽光発電+蓄電池の比較
    蓄電池や太陽光発電は機種や環境によって費用が異なります。蓄電池を導入した場合は補助金を考慮しても投資回収の期間が太陽光発電のみよりも長くなります。
    蓄電池は停電時に貯めた電力を使用できるため、停電時の備えを重視する人におすすめです。
    日頃の電気代の節約、投資回収期間を重視する人太陽光発電のみの導入がおすすめです。
設置費用節電効果(年間)投資回収期間
太陽光発電のみ102万円10.1万円10年
太陽光発電+蓄電池250万円14万円17〜18年

出典「環境省 家庭でのエネルギー消費について「家庭用及び業務・産業用蓄電システムに関する課題整理」天候に左右される全国家庭電気製品公正取引協議会

太陽光発電のメリット・デメリットまとめ

太陽光発電はできるだけ自家消費して正しくメンテナンスを行い、長く運用すると利益を得る確率が高いといえます。
環境にも良いので社会貢献にもなります。停電時の備えとしても効果的です。
ですが、業者選びを間違えると施工不良や倒産のリスクもあります。
太陽光発電の基礎知識をつけて信頼できる業者を選んで効率よく運用することが大切になってきます。